クリスティーナ・アギレラ
日本武道館に観に行きました。
僕はデビュー当時から、彼女の歌いまわし、曲調に惚れファンになった。
白人のシンガーが黒人の歌いまわしに憧れて歌う、ブルーアイズソウルは、どこか親しみを感じさせ、共感できる部分があるからかもしれない。
デビュー時は、可愛いアイドル路線だったものの、2nd、3rdと確実にやりたい音楽をやっているところが好きだ。
そして、ほとんど口パクをしない。
これは、僕が海外のアーティストのライブを見る時に極めて重要視する部分。
こういう、仕事をしているせいか、知ってる曲はもちろん、知らない曲でも、ちょっとした口と音のずれや、ブレスのタイミング、音質の違い、マイクの離し方などで、すぐにわかってしまう。
口パクが分かった瞬間に途端に冷めることが多い。(どんなに激しく踊っていても、口パクは嫌い。)
そういった点では、こないだのビヨンセも素晴らしく良かった。
彼女は本当に歌が上手い。正確に言うとテクニックにおいて、他の若手アーティストの遥かに上をいっている。
話が脱線してしまったが、アギレラは前回の公演よりも確実にレベルアップし、本当に素晴らしい歌と、パフォーマンス、そして「スピリット」で魅了してくれた。
得意の張りのあるハイトーンも冴えていたし、ファルセットも美しい。
本人のダンスは少し控えめだったが、個人的な好みとしてはあの位が歌に集中出来て好きだ。
そしてバックバンドも、昔のジャズや、ソウル、ラテン、ブギウギなどを絶妙に織り交ぜたアレンジで、まったく飽きさせない、グルーヴィーな演奏にノックアウトされてしまった。
正直、総じてここ数年の海外のアーティストのライブでベストだった。
リリースのペースは決して早くないが、周りに流されず、本当に自分のやりたい音楽を追求する彼女の次回作が楽しみでならない。
なーんて、偉そうに評論家チックに書いてしまいましたが。
今日も、あるので行ける方は、是非おすすめです。
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